不安定なお天気が続きますが、お元気にお過ごしでしょうか。
本日は、バッテリーについてのお話しです。
DSに限らず最近の車は、エンジン内部の軽量化や低摩擦化、寒いときでも短時間のクランキングで始動できるよう細かいスタートアップ制御が施されたり、エンジンをかけるときに使うスターターモーターが小型/高回転・低トルク化されるなど、多少弱っているバッテリーでも短時間であれば普通にエンジンがかかるので、バッテリーが弱っていることに気が付きにくくなりました。
従来のバッテリーは、エンジンのかかりが悪くなったり、エンジンの回転によってヘッドライトの明るさが変わるといった症状から、バッテリーの寿命が近づいてきたことを察知することができましたが、最近の高性能バッテリーは、ダウンする直前まで最善の仕事をしてくれますので、昨日まで普通にエンジン始動ができたのに、今朝急に始動できなくなってしまったとか、スーパーに行った帰りに急に始動できなくなってしまった、などということが起こりやすくなってきました。
とくにプッシュボタンでスタートさせるクルマやアイドリングストップ付きのクルマだと、ECUが始動しやすく制御しているので、エンジンのかかりやすさでバッテリーの劣化の兆候を掴むのは難しくなっています。
例えば、一般的にうっかりヘッドライトや室内灯をつけっぱなしにして車から離れてしまった場合、ヘッドライトの場合なら大体一晩。室内灯だと約40時間でバッテリー上がりを、また、全くエンジンを掛けない状態が続くと、約3カ月でバッテリーは自然放電してしまうといわれています。
ともあれ、現在の高性能バッテリーは、どのメーカーも基本的な寿命は2~3年としていますので、最低でも車検毎に交換も視野に入れた点検をお勧めいたします。長い間、交換していないので不安と感じる方がいらっしゃいましたら、お気軽にご相談ください。